竹取物語 蓬莱の玉の枝 を勉強します。
これやわが求むる山ならむと思いて、さすがに恐ろしくおぼへて、山のめぐりをさしめぐらして、二、三日ばかり、見歩くに、天人のよそほひしたる女、銀の金鋺を持ちて、水をくみ歩く。
これを見て、船より下りて、「この山の名を何とか申す。」と問ふ。
女答へていはく、「これは、蓬莱の山なり。」と答ふ。
これを聞くに、うれしきことかぎりなし。
その山、見るに、さらに登るべきやうなし。
その山のそばひらを巡れば、世の中になき花の木ども立てり。
金・銀・瑠璃色の水、山より流れいでたり。
それには、色々の玉の橋渡せり。
そのあたりに、照り輝く木ども立てり。
その中に、この取りてまうで来たりしは、いとわろかりしかども、のたまひしに違はましかばと、この花を折りてまうで来たるなり。
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